蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

灯油ランプ平芯バーナーの加工修理

先日手に入れたオイルランプ(灯油ランプ)が気に入って、棒芯の小型スタンドランプと前回買ったのよりも少し大きめの平芯バーナーランプを購入してしまいました。どちらも香港製(made in china)です。

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新しく買った平芯ランプ(写真右)を灯してびっくりしたのが焔の大きさと芯が燃える位置。

棒芯バーナーは、蝋燭のように芯筒先端に僅かに出た芯先から焔が立ち上がります(下図A)。

しかし平芯バーナーは、空気の流れを調整するドーム状のカバーがあり、その内部にある芯筒先端に僅かに出た芯先からドームの上に焔が大きく立ち上がります(下図B)。

先日手に入れたランプの平芯バーナーは、ドームのすぐ内側すれすれに芯筒先端があり、芯をドームの外に伸ばし出してその芯先に火を点けないとうまく燃えてくれませんでした(下図C)。

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それでもそれなりに明るく灯ってはくれていたのですが、芯巾は同じなのに今回買ったものとは焔の大きさも明るさもかなり違います。

今売られている中国製ランプには実用的な本格的構造のものと、外見はイメージ優先で好ましいデザインですが本来の機能や構造があまりしっかりしていない装飾品的なものもあるようで、前回買ったはその一例かもしれません。

幸い、部品構成は基本的に実用品を踏襲しているので、それぞれの部品を曲げたり切ったり削ったり穴を開けたりして本来期待する機能を果たすような構造に出来る限り近づけるという、知恵の輪遊びみたいな機械道具弄り試行錯誤の工作を楽しませてもらった結果、なんとか本来の燃え方で明るく力強く灯ってくれる様になりました。

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ホヤの下半分がサンドブラストされているので明るくなった光が全体に拡散されています。

しかし、ただ芯が突っ立っているだけの棒芯ランプバーナーと空気の流れを調整する構造の平芯バーナーでは、焔の大きさによる明るさの違いに加えて色温度まで違ってくるのが面白いです。

ランプで遊んでいるといくらでも時間が過ぎていきます。

問題は灯油の臭いです。燃えている時は殆ど臭いはしないのですが、調整する為にバーナーをつけたり外したり灯油を油壺に入れたり出したりそのたびにあちこちに少しずつこぼれる灯油を拭き取ったティシュがゴミ箱から臭ったりするので、気をつけて屋外に移すなどしないと部屋中が灯油臭くなります。

また買ったランプはどれも油壺の底や口ネジ部分の造形がいい加減で、ぐらぐら安定しなかったり、バーナー部品をうまくねじ込めなかったりするので削って整えました。

工作に慣れている人ならどうということもないでしょうが、今の日本製のものではこういう調整をすることもなかなかないだろうと思います。

しかしまあ、自分で調整して使いやすくするというのもまた楽しみの一つですので、楽しく遊ばせてもらったかなと思っています。

ホヤも波打って泡が入っていたり細かいキズが目立ちますが、中国製の安価なランプとしてはこんなものなのでしょうし、これも味?だと考えれば楽しくもあります。

 

追記

オイルランプ油壺の口が割れてしまいました。

ガラス成形が乱れていてネジ山が良く合わないのをかなり強引にねじ込んだせいだ思います。

困ったなと思いましたが、日本のお店での値段と送料を考えた結果、もう一度買い直す気にはなれず、接着剤でくっつけて使うことにしました。

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