蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

ICチップの経年劣化?故障?

ちょっとした運転に便利に使っていた自作のタイマー付きコントローラーですが、1年ほど前からときどきスイッチオンのトリガーボタンがうまく働かなくなり、電源パイロットランプが薄暗く点灯するだけでコントローラー自体は動かないという状態になっていました。でもトリガーボタンを連打したりタイマー回路迂回スイッチをオンオフするとたまに正常に動作するようになります。

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タイマーIC555利用のリレースイッチ回路と可変電圧安定化回路を組み合わせた単純な構成なので、最初はトリガーボタンかリレーの不具合かと思っていたのですが、個別に部品チェックしても問題無し。

ところがつい先日、ふと、これってリレー駆動用のトランジスタへの入力電圧が低下してるとかが原因じゃ無いか?と思いついて、まずは基板の半田付けをチェック。

問題が見当たらなかったので、これはひょっとしたらとICチップを手持ちの予備パーツに交換してみたら、見事に正常に作動するようになりました。

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そういえば昔、10年間くらいパーツケースに転がっていたIC555を使って自動往復運転回路を作った時、回路も工作もまったく問題が無いのに何をどうしても正常に作動せずさんざん悩んだ末に、コレはチップのせいかとパーツケースにあったチップ5個ほどを次々に差し替えてもダメ。最後にダメ元で正常に作動している電源タイマーに使っていたのを取り外して差し替えたらなんの問題もなく作動、ということがあったのを思い出しました。

引っ越しなどで運搬されるうちにポリプロピレンのパーツケースの中で振り混ぜられて静電気で壊れてしまったのでしょう。そういえば保管用台座の静電気防止スポンジからも外れてしまっていたように思います。

ICチップや半導体などはできる限り静電気防止対策を施したパッケージで保存すべきだなと改めて。

しかし今回はつくって使用し始めてから4、5年後に発生したトラブルです。しかも完全にチップが壊れてしまったというわけではなく動作が非常に不安定になったという状況なので、ICチップが経年劣化したのかもしれません。

ただ、ICチップが経年劣化するという話は聞いたことがないように思います。だとすると、元々不良品でギリギリセーフで作動していた回路がとうとう焼き切れた?みたいなことになっていたのかもしれません。

とにかく、こういうICチップは劣化?故障するのが前提で、交換用パーツをストックしておくのが良いようです。

と、ここまで書いて、今は家電とかでもなんでも、どこか壊れたら廃棄して新しい製品を買うのが普通だし、安くつくし、スマートだし、断捨離だし、ミニマリストシンプルライフだし、オシャレだし、モテそうだし、リア充に違いなさそうだし、この手の模型工作趣味生活ってつくづくと時代に取り残されているというか逆行している生活スタイルなのだなと思わず天を仰いでしまいました。

しかも今回作動不良の原因に気づくまでにほぼ1年以上……私のアタマ、本格的に認知症でアカンようになってきているのかもしれません。