多摩よこやまの道 防人見返りの峠に行ってきました。
風が強い日でしたが晴天に恵まれ遠く富士の山まで見渡せました。
ここもご近所ですが15年以上知らなかった場所です。連休初日とあってたくさんの人々が訪れていました。
道はよく整備されていて、この辺りは多摩ニュータウンの散歩道として利用されている様です。
案内板を見て、ここが「府中郷土の森博物館」にあった、万葉集歌を題材とした展示に登場する、まさにその場所なのだと気づいて、ものすごく感動。あわててiphoneを取り出し地図で位置関係を確かめ、あらためて感慨にふけってしまいました。
赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ
右の一首豊島郡の上丁椋椅部荒虫が妻宇遅部黒女
万葉集巻20-4417
注釈は下記リンクの通りです。
「府中郷土の森博物館」のジオラマと短編ドラマ仕立ての展示はとてもよくできていました。防人として府中国府に招集された荒虫が出立ちの後、夕暮れの空に黒女が眺めて夫を想い、荒虫が妻を想って振り返り故郷を眺めた横山がまさにここだったのでしょうか?
住んでいるところからほんの近くにこういうところがある幸せにちょっと感動してしまいました。
もう一度「府中郷土の森博物館」に行ってじっくりと展示を見、多摩丘陵の歴史や風景を楽しめるようになりたいと思います。
新百合ヶ丘にも防人出立の歌碑があります。こちらは、防人に招集された夫の歌とその妻の返歌が対として刻まれています。
帰りはこの横山の道から川崎市麻生区黒川に降り、汁守神社と毘沙門堂を拝観。
そのあと、麓のJAセレサモス川崎麻生でロマネスクブロッコリーを購入。
ロマネスクの数学モデルコンピューターグラフィックスみたいなスフラクタル形状には何度見ても驚かされます。