ダイソーの電池式LEDペンダントライト用にデザインしたランプシェードです。
このペンダントライトはそのままでも綺麗な形をしてはいますが、身も蓋もない言い方をすれば裸電球を吊るしたように見えるのが不満。そこで3Dプリンターを利用してランプシェードをつくってみました。
自分で使用するためにデザインしたもので、キャンプの夜、大きめのテントやタープのあかりとして吊るすと、なかなか雰囲気のある照明になって気に入っています。
家族にも評判が良かったのでminneに出してみることにしました。
自分でランプシェードをデザインして3Dプリンターでうまくプリントアウト出来るまでの検討や試行錯誤の時間と労力を考えると、この手の照明器具の価格がプラスチック製の大量生産品であってもそれほど安価でないのが納得いく気がしました。
こんなものでも、スケッチを起こし、それを実際に製図、造形してみて満足のいく形状、曲線になるまでの試行錯誤は結構なもの。
そのあと3Dプリンターでの出力も、ソフト上ではまったく問題がなくても限界ギリギリの厚みでプリントアウトする設計では、スライサーソフトのアルゴリズムによって荒れや欠落が出来ててしまったり、ベースへの定着の問題解決、造形が薄くて強度が無いためにプリントヘッドに引っ張られて起こる歪みを最小限に抑える設定を見つけるまでに相当な時間と労力が必要でした。
商業的に生産する場合は、整形、生産部分は専門の設備と技術を持つ業者に相応の費用でお願いすることになるでしょうし、少量生産の場合はきっと高くなるでしょう。
生産に関わる技術と経験と時間と労力の占める割合は大きいと思います。
そういうことを考えたら、minneなどで売られている作品は、商業的に大量生産されたものを除き、正直言って安すぎるように思いました。