3Dプリントフリーデータサイトで見つけたオモチャです。
素材のPLAの可塑性が高いので、何度か遊んでいるうちに高く飛ばなくなってしまうのが残念です。
ABSなどでプリントすれば丈夫で長持ちするかも。
3Dプリントフリーデータサイトで見つけたオモチャです。
素材のPLAの可塑性が高いので、何度か遊んでいるうちに高く飛ばなくなってしまうのが残念です。
ABSなどでプリントすれば丈夫で長持ちするかも。
コンセントからアースのこと、それから電信柱からモールス電信機にたどり着いたところで思い出したのが、チャールズ・ブロンソン主演の映画「軍用列車」です。1975年公開の古い映画ですが、なんか祖父に優待券をもらって観に行ったようなおぼろげな記憶があります。
その中にこんな場面がありました。チャールズ・ブロンソン扮する主人公が深夜停車中の列車から悪役の目を逃れてそっと線路に降り立ちます。持ち出した竿を伸ばし、線路に沿って頭上に張られている電線に引っ掛け、竿に巻かれていた銅線?を抜き外す様に伸ばして携帯電信機の箱に繋ぎます。それから両手でバラストをガラガラとかき集めて箱から伸ばしたもう一本の銅線に覆い被せると、携帯電信機の箱に向かってモールス信号を打ち始めます。
ストーリーも他の場面もチャールズ・ブロンソン以外の俳優も全て綺麗に忘れしまっていますが、その場面だけは50年近く経った今でもはっきりと覚えています。よほど印象的だったのでしょう。どういう仕組みなのか理解できなくて不思議で仕方がなかったのかもしれません。
周りの人に聞いても説明が要領を得ないこともあったのか、だれも教えてくれる人は無く、いろいろ電気のことなどを学んでいくうちに、電線が通っているところならああやってどこでも電信を打てるんだ、片っ方はアースで通電するんだ、と理解した時の、ああそうなのか!感は忘れられない感覚です。
つまり、いろんな電気製品には2本のコードがありますが、これは電位差によって電流が流れる経路(=回路、サーキット)を構成するためのものなので、この片っぽうをアースで代用?できるということなのですね。回路図ではGNDとして記載されていることも多くて、初めて見たときに混乱したのも良い思い出です。
アナログコントロールの鉄道模型では、同じ線路上で複数の機関車を別々のコントローラーで動かすために、片側のレールにギャップを切って独立した区間を設け、別々のコントローラーからの2本の給電線の片方を切り替えて繋ぐようにし、もう片方は全て反対側のレール(コモンレール:common rail)にまとめて繋ぐという方法があります。
この場合、機関車のモーターを駆動するのはコモンレールともう片方の独立区間の電位の差によって流れる電流ですので、複数のコントローラーと機関車のモーターが構成する回路の一部が重なって(共用して)いても問題ないというわけですね。
むかしはこの方式がふつうで、2台のコントローラー(キャブ)を繋いでデュアルキャブコントロールと言われることが多かったようです。
しかし片方の配線をアースで行えるのなら、インターフォンや有線放送なども1本線だけで行けるのじゃないかと思うのですが、それはアースを確実に取るのが大変なのと接地抵抗の問題が大きいので、結局電気抵抗を確実にコントロールできる電線を使うのが一番ということなのでしょう。
ということで、今回のふと思い出した映画の一シーンからの余談雑談はこれでおしまいです。
ああ、楽しかった!
追記;
あ、それから「軍用列車」オープニングのイラスト変換?した列車が走る画面と音楽はしっか覚えています。今思い出した。もう一度みたいなと思います。
追記その2
しかし、線路もバラストに銅線を乱暴に埋めただけのアースで電信が打てるくらいの電気が流れるものなのか?という疑問が残ります。あれは映画のシーンなればこそで、実際のところはどうだったのか知りたいなと思います。
参考ページ
接地専門サイト|接地技術|2.接地抵抗|1)接地抵抗とは|日本地工
今は「電柱:でんちゅう」と言うのが普通ですが、昔は「電柱:でんしんばしら」と言う呼び方の方が一般的だったように思います。関西方面では「電信柱」の方が普通かも。犬やそれ以下の酔っ払いがおしっこをかけるのも「電信柱」です。語呂も良いですからね。
しかし電力を供給する送電線はじめ電話線その他様々な用途のケーブルを張り巡らす為の支柱を、なぜ「電信柱」と呼ぶのかとふと疑問を抱きました。
文明開花とともに日本に持ち込まれたもの物の一つであることには疑いのない「電柱」は英語ではなんと言うのかと調べてみたら、utility pole, telephone pole, telegraph pole、最後のテレグラフ ポールの文字通りの直訳が「電信柱」というわけでした。
でもなんで?なぜelectricity poleとかじゃなかったのだろう?というわけで、興味津々欣喜雀躍知的好奇心探索の旅に出かけることにしたところ……いきなりカンニングペーパー的サイトにぶち当たって喜んで良いのか悲しんで良いのか、まあ、めちゃくちゃ楽してほとんどの疑問が解けてしまいました。
です。
その第一章が、「がいし」のはじめは通信用、というタイトルですから、もうここで勝負ありです。
1838年にモールス式電信機を完成させ、1843年にワシントン~ボルチモア間61kmに電気通信の実験線が完成し、翌1844年5月にこの実験線を利用してワシントン~ボルチモア間の電信サービスが開始、1861年10月24日、初の大陸横断電信システムが開通。当然そのガイシを設置する柱は電信柱と呼ばれるようになったということですね。
電信と言えばモールス信号というイメージですが、実は歴史的には電信の技術は18世紀中頃から研究されていて、モールス式電信はそのいちばん最後に開発され普及したものだということがわかってびっくり。
で、第三章が、電気が通信用から照明用に拡大です。この章で、電信の次に電気の応用が実用化されたのは照明用途です。1879年(明治12)にトーマス・エジソン(1847‐1931)が一般照明用として実用的な白熱電球を開発、1882年(明治15)にニューヨークで電灯事業がスタートし大成功を収めたことが紹介されています。
この時点では、もう「電信柱(telegraph pole)」という単語が完全に普通名詞になっていたのでしょう。
みんな大好きニコラ・テスラ陣営の交流方式が電流戦争に勝利して一般的な送電法となり、一気に大規模な発電、送電システムが発展普及したのちも、その名前は変わらなかったということなのだろうと思います。
でも、電柱の英訳をしらべると、utility poleというのがいっとう最初に出てきます。これは、つまり日本での「電信柱」に対する「電柱」という感覚なのではなかろうかと邪推しています。
今回はなんか拍子抜けなくらいの好奇心探索の旅でしたが、知り得たことはとても面白くわかることの快感を十分味あわせてくれるものでした。ネットの便利さ偉大さ、その恩恵に感謝の限りです。
ということで、ああ面白かった!ほんとこういう遊びを簡単に楽しめる環境があるなんて幸せすぎるんじゃないかと思っています。
参考サイト